鉄道運転士(電車運転士)の将来性は?給料相場や採用状況は?


鉄道運転士(電車運転士)の将来性や給料相場、採用状況をご紹介します!

鉄道に関われる仕事はたくさんありますが、運転士に憧れて鉄道会社に就職する人は多いでしょう。以前は男性の仕事のイメージが強かった職業ですが、最近は女性の運転士も増えており、性別に関係なく採用されています。

入社後、駅スタッフ、車掌を経て「運転士」に就くという鉄道会社が多く、運転士自体の年齢は高くなっていますが、20代の運転士もたくさんいます。反対に30代になってから運転士を目指して入社することも可能になっています。今回は、そんな鉄道運転士(電車運転士)の将来性や給与相場をご紹介します。

鉄道運転士の将来性

鉄道運転士といっても会社員です。会社既定の定年退職の年齢になれば辞めることにはなります。二交代勤務で、体力を必要とする仕事でもあるので、それなりの年齢になると勤務自体がつらくなってくることもあるでしょう。体力的な問題でベテラン運転士の中には駅長や助役など駅構内での仕事を担う部署に異動するケースもあります。

それでも鉄道運転士は経験が重要視される仕事です。長い間業務に従事して培ったノウハウは大変貴重なものとなります。同じ路線を毎日走り続けることにより些細な異常に気が付けることも安全を確保する上では重要な要素となるからです。会社側としては可能な限り長く働いてほしいと思っています。人材不足でなかなか新しい人材を補充できていないことも手伝って、リストラされるようなケースも比較的少ないと言えます。

重ねて、運転士として一線を離れたとしてもその経験を活かして新人運転士の教育を担ったり、鉄道イベントの主役になるなど、活躍できる場がいくつも用意されています。新人運転士の教育は熟練の運転士にしかできません。教科書やマニュアルと異なる不測の事態に備えることや、お客様対応の方法は現地現場でこそ学ぶ意義があります。

臨機応変な対応は経験を積んできたベテランだからこそ可能なことです。そして熟練した講師の存在は新人運転士にとって安心できる大変ありがたい存在となります。また、鉄道イベントで人気があるのはやはり運転士です。運転体験コーナーで子供たちに具体的な説明や指導ができるのは現場を経験してきた人だからこそ対応できる部分と言えるでしょう。

鉄道運転士の給料相場

上述のようにほとんどの鉄道会社では、就職したからと言ってすぐに運転士になれるわけではありません。駅構内でのお客様案内や改札業務、次に車掌、車掌としての経験を積みながら運転士の免許を取得することを目指します。

そのため、鉄道運転士になるころには入社から4~5年経っていることが多いので新卒に比べると比較的高い給与水準になっています。本人の年齢や会社の業績にもよりますが、月収20万円~30万円程度が相場になります。鉄道会社の輸送系の部署に勤める限りは二交代制で勤務し、その日の終電と次の日の始発を担当することになります。その分の深夜手当や残業代が出る分だけ時給換算したときの金額は高く出る傾向にあります。

重ねて大企業が多いことが手伝ってか、夏冬の賞与がしっかりと出ます。それも足した上で年収を計算すると500万円から600万円くらいが相場(30代~40代平均)です。

鉄道会社の採用状況

団塊の世代にベテラン運転手が多かったこともあり、毎年多くの方が定年退職してしまっています。それだけ運転士は人材不足です。入社してすぐに運転士になれるわけではありませんが、運転士志望の人材を会社も求めています。比較的、門戸は開かれている状態と言えるでしょう。

体力勝負の職場ではありますが、募集要項のなかで年齢が制限されているケースは少ないです。会社の募集要項次第ですが、30代や40代も募集しており、なかには年齢を問わず募集している会社もあります。

採用の段階で鉄道に関する専門知識を持った人が有利になるとは限りませんが、会社のことすら知らないのは問題です。特に地方路線は市民の移動手段としての立場を守りつつ、観光などでお客様の誘致を図っています。細かい技術的な部分は入社してから学んでも遅くないので、公共交通機関として担うべきことをしっかり考えられている人が好まれます。

また、海外のお客様が増えていることもあり、語学堪能な方は喜ばれます。各鉄道会社はもちろん対応マニュアルを用意し、看板やパンフレットを使ってうまくご案内できるようになっていますが、緊急時などイレギュラーなコミュニケーションを取るのはなかなか難しいです。接客できるだけの語学力があれば、採用に向けての加点要素となります。

まとめ

人員が足りていないにも関わらず、育成に時間がかかるのが鉄道運転士なので、会社側は常に人材を募集している状態です。入社を希望する側からすれば比較的採用されやすい状況と言えるでしょう。

ただし、実際に鉄道運転士になるまでは簡単な道のりではありません。安全を預かるための専門知識や経験は必須となります。接客業でもあるので、お客様とコミュニケーションを取る方法もしっかりと学ぶ必要があります。そのため、希望通り鉄道運転士になった後も研鑽は必須ですが、専門性の高い仕事である分、将来性のある仕事と言えます。

鉄道運転士に興味を持たれた方は、駿台観光&外語ビジネス専門学校の鉄道サービス学科をぜひご検討ください。鉄道業界に必須の専門知識のスキルを効率良く吸収できるカリキュラムが豊富。多くの鉄道会社の採用試験で実施される適性検査や面接対策も充実しており、就職力の養成も万全となっています。

PageTop