サービス接遇検定の概要とは?


専門学校を通した取得方法やメリットも解説

接客を行なう業界への就職やキャリアアップを目指すなら、サービス接遇検定の取得がおすすめです。

この記事では、サービス接遇検定の概要や出題領域などを解説しています。後半では、サービス接遇検定の取得方法も紹介します。この検定に挑戦するうえで具体的な試験データや、取得までの流れを調べている方は、ぜひ本記事の内容を確認してみてください。

サービス接遇検定の概要とは

サービス接遇検定とは、接客業に欠かせない「サービスマインドの育成」を目指す資格試験です。この検定を主催する実務技能検定協会のホームページには、審査内容として以下の項目が並んでいます。

  • ・サービス業務における心構え
  • ・応対技術
  • ・振舞い
  • ・対人心理の理解 など

サービス接遇検定には、3級、2級、準1級、1級が設けられています。2021年は6月と11月に2回の試験があり、2022年は2月に団体受験の実施予定があります。2020年に行なわれた第50回試験では、以下の合格率でした。

  • ・3級:64.5%
  • ・2級:69.1%

◇サービス接遇検定の出題形式と合格基準

サービス接遇検定の出題形式は、以下のように受験する級によって異なります。

  • ・3級と2級:選択問題(マークシート方式)と記述問題
  • ・1級:すべて記述問題

全級の筆記試験では、理論と実技から出題されます。そして、それぞれ60点以上が合格ラインです。ただし、1級の場合は、筆記試験と面接の両方クリアで合格になります。面接試験では、テレセールスとセールストークのロールプレイングが問われます。そして準1級については、筆記のない面接だけの試験内容になります。

サービス接遇検定は、3級と2級、2級と準1級などの組み合わせで併願も可能です。この場合は、選択する級によって出題方式が変わってくる可能性もあります。この資格試験に挑戦するときは、必ず実務技能検定協会のホームページを確認してから対策や出願準備を進めてください。

サービス接遇検定 受験要項

サービス接遇検定の出題領域

サービス接遇検定の出題領域は、全級共通となる以下の内容です。

  • ・サービススタッフの資質
  • ・専門知識
  • ・一般知識
  • ・対人技能
  • ・実務技能

この検定試験では、それぞれの級に求められる程度(レベル)や審査基準も明確に設定されています。例えば、学生などでも受験しやすい3級では、「サービス接遇実務について初歩的な理解を持ち、基本サービスを行なううえで必要な技能・知識を持っていること」を求めています。

また、3級の具体的な領域では、問題処理や金品管理、社交業務といった実務で使える技能内容も含まれます。このようにサービス接遇検定は、問われる領域や基準が明確なので、初めて受験をする人でも自分に合った級を選択しやすい資格試験です。

サービス接遇検定の取得方法

サービス接遇検定には、受験資格がありません。したがって、独学からの個人受験も可能ですが、将来的にホテルや航空業界などへの就職を目指す学生の場合は、これらの学科がある専門学校で学習し、団体受験をするのがおすすめです。

◇社会人が独学でサービス接遇検定を受ける場合

サービス接遇検定の場合、公式受験ガイドや公式テキスト、実問題集が書店で販売されています。こうした本を購入すれば、仕事の合間に独学で勉強を進めることも可能です。

個人受験をする場合は、全国29の筆記試験会場(2020年12月現在)から選択可能です。申し込みについては、実務技能検定協会のホームページから行ないます。この場合、クレジットカードもしくはコンビニエンスストア決済で受験料を支払うようになります。企業などが団体受験を行なう場合、16名以上の申し込みが必要となります。

◇学生が専門学校からサービス接遇検定を受ける場合

公式テキストを使った独学は、知識や技能のインプットが中心になりがちです。一方で、サービス接遇検定の対策ができる専門学校では、講義や実習を通して総合的に接客の仕事について学べる利点があります。また、ホテルや観光、エアライン、ブライダル系といった、働きたい業界とサービス接遇の関連性に触れられるところも、専門学校の大きな魅力です。

専門学校でサービス業の勉強を行なうと、就職のための資格取得にとどまらず、その知識や技能を活かして即戦力として活躍できるようになります。また、カリキュラムに試験対策の入った学校は、勉強に飽きやすく独学では三日坊主になりがちな人にも安心の学習環境となるでしょう。

まとめ

サービス接遇検定とは、接客の仕事に就く人のサービスマインドを育成する目的の資格試験です。3級、2級、準1級、1級と多彩なレベルが設けられており、面接の有無や出題方式は級によって異なる特徴があります。

学生の皆さんがサービス接遇検定の受験をする場合、実践力も高められる専門学校に入るのが最もおすすめです。特にホテルや観光、エアライン、ブライダル系の職種を目指すうえでサービス接遇検定の必要性を感じている方は、多彩なコースのある駿台観光&外語ビジネス専門学校にお問い合わせください。

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