ホテルフロントの仕事に英語は必要?
この職種で使う英語の学び方や資格も紹介
「ホテルフロントの仕事に、英語力は必要なのか?」
この記事では、この疑問に回答していきます。
また、フロント業務で役立つ英語の学び方や、おすすめ資格などもご紹介しますので、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
ホテルフロントの仕事に英語は必要?
宿泊業の場合、会社によっては応募要項に語学力の記載がないところもあります。
ですが、宿泊や婚礼、会議などで多くの外国人が訪れることを考えると、ホテルの顔となるフロントは、英語力があったほうがいいでしょう。とりわけ、一流有名ホテルのフロントで働く場合、英語のスキルは必須です。
また、近年では、外国人接客力の向上セミナーや海外研修を積極的におこなう企業も増えてきています。ホテル業界でキャリアアップを目指すなら、英語のスキルを習得しておくことをオススメします。
接客英語だけではホテルフロントで働けない?
接客英語とは、接客時に使う定番フレーズの総称です。フロント担当者が外国人のお客様の受付対応をするには、当然のことながら接客英語が必要となります。
ただ、ホテルフロントには、お客様のさまざまな困り事や要望が集まる相談窓口に近い役割もあります。こうしたニーズに対応するには、定番の接客英語だけでは不十分な可能性があります。よりレベルの高い英語で、臨機応変に対応するべきシーンもあるでしょう。
ちなみに、勤務スタッフ数が少なくなる夜間は、英語ができる従業員が自分だけになる可能性もあります。したがって、ホテルフロントとして活躍するなら、接客用の定番フレーズだけでなく、お客様と多彩な会話のできる語学スキルが要求されます。
ホテルフロントで使う英語の学び方とは?
ホテルフロントで使える英語は、書籍や通信教材などを利用した独学や、英会話スクールなどでも習得可能です。しかし、ホテル業界でキャリアアップするためには、観光系専門学校のホテル学科で学ぶのがオススメです。
なぜなら、以下のようなメリットがあるからです。
メリット1. ホテルフロントで役立つ英語を学べる
通信講座や英会話で学べるのは、飲食業や観光案内などの幅広い接客の仕事で使える英語です。一方で、専門学校のホテルコースでは、ホテルサービス実務英語や宿泊サービス英語のカリキュラムを通して、フロントの仕事に直結する語学力を高められます。
メリット2. ホテル業界の仕事も学べる
専門学校では、ホテル業界の仕事と英語を並行して学べます。駿台観光&外語ビジネスカレッジ大阪のカリキュラムを例に挙げると、以下のように多彩なホテルの関連科目が並んでいます。
・ホテル概論
・テルサービス実務英語
・ホテルマーケティング
・コンシェルジュ実務
カリキュラムの詳細は、以下のページで確認できます。
また、宿泊サービス関連の実習が充実しているところも、専門学校の大きな魅力です。こうした授業を通してホテル全体の実務を学んでおくと、即戦力として活躍できます。
メリット3. 第二外国語も学べる
観光系専門学校では、韓国語や中国語といった第二外国語も学べることが多いです。特に、外資系ホテルへの入社を目指す場合、英語のほかに第二外国語のスキルがあったほうが有利になります。
また、多彩な外国語を話せた場合、海外でのキャリアアップもしやすくなります。
メリット4. 英語の資格取得も目指せる
実用英語技能検定やTOEICの対策を授業内でおこなえるところも、観光系専門学校の魅力です。希望者向けに特訓授業を実施する学校もありますので、独学よりも効率よく資格を取れます。
在学中にこうした資格を取得しておくと、就職活動時に英語スキルのアピールもしやすくなります。具体的な資格やTOEICスコアがあったほうが、就職先の選択肢も広がるはずです。
ホテルフロントの仕事に役立つ英語の資格
ホテルフロントへの就職を目指すなら、以下の英語資格を取得するのがおすすめです。
TOEIC
英語によるコミュニケーション力を測定する世界共通の資格です。TOEICの評価基準は、初級から上級まで一定となっています。そのため、自身の英語力の成長を知る目的で、継続受験する人が非常に多いです。
具体的な基準は企業によって異なりますが、外資系ホテルの場合、海外からのお客様と接する機会の多いフロントは700点以上、それ以外の業種は600点以上のスコアが求められる傾向があります。
英検
正式名称は、実用英語技能検定です。全部で7つの級が設けられており、自身のレベルや学習進度に応じた選択ができる仕組みとなっています。
世界に通用するテストを目指すようになった近年では、英検でも国際標準を基にした評価基準を導入するようになりました。
英語応対能力検定
おもてなしの心で対応するために、基本的な英語力を身につける試験です。英語応対能力検定の特徴は、接客の現場でスムーズに対応する目的で、以下のように業種別の試験が用意されている点です。
・販売
・宿泊
・飲食
・鉄道
・タクシー
英語応対能力検定は、ホテルフロントで使われることの多い定番フレーズを覚える際にも、非常に役立ちます。また、インターネット接続で受験するiBT方式となるため、他の試験のない時期の実力チェックに活用してみてもいいでしょう。
インバウンド接客外国語検定
サービス業の最前線で使われるフレーズを出題する試験です。選択可能な業種には、宿泊業やエアライン、ブライダルなどが並んでいます。また、ホテルなどの宿泊業の場合、中国語検定も選択可能です。
合格者には、英語を使ったホスピタリティの見える化に使える合格バッジが発行されます。
まとめ
ホテルフロントの仕事で活躍するには、外国人のお客様の要望や困り事にも相談対応できるだけの英語スキルが必要です。ホテルで働くための語学力を身につけるには、宿泊業のカリキュラムも豊富な観光系専門学校に入学するのがオススメです。